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山内 俊彦
環境科学会誌, 14(6), p.567 - 575, 2001/12
ダイオキシンの赤外レーザーによる分解には、熱分解及び多光子解離がある。熱分解及び多光子解離では、入射波長の選択、つまり吸収係数の大きい波長にレーザーを合わせることが重要である。低パワー赤外レーザー光による分解では、ダイオキシンの直接吸収による熱分解が重要な役割を果たし、そのほかに大気中の水分子によるレーザー吸収と、それに伴う分解アシストのモデルを考案した。
山内 俊彦; 菊澤 信宏; 峰原 英介; 永井 良治; 西森 信行; 沢村 勝; 羽島 良一; 静間 俊行; 早川 岳人
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(10), p.5912 - 5913, 2000/10
被引用回数:1 パーセンタイル:6.92(Physics, Applied)自由電子レーザーの波長22mをCdTeの結晶に入射させて、2次高調波(SHG)を発生するのに成功した。CdTe結晶は複屈折結晶でないため位相整合条件K0であるが、コヒーレント長lc~0.1mm以上と大きいうえに、非線形定数はII-VI族結晶として大きい値を持つ。実験からSHGの変換効率~310/MW・cmを得た。
山内 俊彦; 峰原 英介; 菊澤 信宏; 早川 岳人; 沢村 勝; 永井 良治; 西森 信行; 羽島 良一; 静間 俊行; 亀井 康孝*; et al.
環境科学会誌, 13(3), p.383 - 390, 2000/09
8塩化ダイオキシンであるOCDD及びOCDFの混合20ngにCOレーザー及び自由電子レーザーを照射し、ダイオキシンの分解実験を行った。入射波長22mと25mでは照射による変化は見られなかったが、COレーザーの照射では危険なダイオキシンはなくなり、分解に成功した。8塩化ダイオキシン試料は、4-7塩化ダイオキシン類似外に分解したことがわかった。
福田 武司
プラズマ・核融合学会誌, 71(2), p.127 - 131, 1995/02
ミリ波・サブミリ波測定技術は、核融合研究の初期の段階からプラズマの診断に幅広く応用されており、大型装置への適用を経て著しい進展を遂げた。特に干渉及び放射計測装置は、実験運転と閉じ込め特性評価のための基本計測であると位置付けられている。また、光励起型遠赤外レーザー干渉計を用いた電子密度の実時間フィードバック制御の技術も確立されており、放射計測から得られる較正された電子温度分布と併せてトカマクの輸送研究と高性能化に重要な役割を果たして来た。しかしながら、ITERなどの次期装置を対象にした場合、密度測定の精度を著しく劣化させる機械振動の補正及び温度測定を困難にする高速電子の寄与評価等に係わる新たな研究開発の必要性が近年の大型装置における実験結果に基づいて指摘されている。本講座では、大型装置における実績及び次期装置を睨んだ課題に対する最近の実験研究について概説する。
山川 考一
no journal, ,
近年運動不足による肥満やストレスの蓄積などが原因で糖尿病人口がますます増加している。患者は日に複数回の血糖値測定が必要であり、痛みを伴う既存の採血型血糖測定器に代わり、非侵襲の血糖測定器の実現が長年望まれている。本研究開発では、先端固体レーザーと光パラメトリック発振技術の融合による高輝度中赤外レーザー光源を利用して、痛みを伴わない一般家庭に普及できる小型の非侵襲血糖測定器の実現を目指す。これにより、採血型血糖測定器に代わり、糖尿病患者が痛みを伴わず日常の血糖値を管理することができ、さらに健常者の予防、健康管理による糖尿病人口の増加を抑制することが期待できる。